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アジャイル開発のレトロスペクティブ、たぶん我ら日本人は苦手だよね!

アジャイル開発のレトロスペクティブ、その手法と効果は』という記事はあったとしても、レトロスペクティブの愚痴を書く人は少ないと思います。

ましてや、海外のアジャイル・レトロスペクティブで、赤っ恥をさらして恥ずかしくて死にそう、なんて気持ちに共感してくれる人がいたら、是非朝まで語り合いたい。

アジャイル?レトロスペクティブ?新しい言葉がどんどん出てきて、わけわかんない

レトロスペクティブ(retrospective)とは

エンジニア以外の人がこの記事を読んだら、チンプンカンプンだと思うので、簡単に説明します。

アジャイル開発とは、プロジェクトのゴールに向かって、小さなサイクルで反復的に進んでいく、開発アプローチのことです。

短期間の周期(スプリント)で、仕事を俊敏に進めるために、チームメンバー間でオープンなコミュニケーションをとることが重要になってきます。このチームをスクラムチームといいます。

スクラムチームがスプリントを繰り返して、開発を進めます。私の経験では、スプリントは2週間or3週間単位のプロジェクトが多いと思います。

1つのスプリントが終了するときに開催されるのが、この「レトロスペクティブ」です。直訳すると「振り返り」です。

私流の理解でレトロ(略)を解説すると、いわゆるお疲れ会、感謝の会、次も頑張ろう会、でしょうか(笑)



レトロスペクティブで何を行うか

レトロスペクティブで何をするかというと、以下のようなことを、メンバーそれぞれ書き出していって発表します。改善や何かアクションが必要であれば、話し合います。

こんなことを発言します

  • What went well(上手くいったこと)
  • What didn't go so well(上手くいかなかったこと)
  • What have I learned?(学んだこと)
  • Shout out(なんでも叫べ)


こういうの語るの得意な日本人いますか?私、めっちゃ苦手です!


始めてのレトロのとき、(今回のスプリントで『上手くいったこと』ねえ、、、ピコーン!

割り当てられたタスクを、期限内に全部完了することができて、安心しました!

などと、いかにも期限厳守の、優等生日本人っぽい発言をしてました。

でも違うんですよ!

他のメンバーの発言を聞いて、レトロスペクティブはそういう場じゃない、ということにすぐに気が付きました!!!

他のメンバーの発言

新しくチームに入ったJuni(私です)が、いいスタート切った

Juniが積極的に質問をしてきた

Juniが新しい知識をシェアしてくれた


人のことを褒める場なんですよね、知らんかったわ!


いやいや、有り難いことなのは重々承知ですよ。チームに加入したばかりで緊張している人間に、温かい言葉をかけてくれて、居場所を作ってくれて、みんないいヤツだよ、ありがとう。

仲間に対する感謝の気持ちも、チームビルドするうえで大事だよね。理解できるよ。

そう、だから、自分のことだけ得意げに話した自分が、お子様すぎて、恥ずかしくて、居たたまれないんです…


私は日本で、こういうピープルスキルをまったく学んでなかったんです。。。

日本にいた頃はウォーターフォール開発が多かったし、たまにアジャイル開発のところもありましたが、レトロは経験したことがないので、どんな様子なのか知りません。

日本人も、こんな恥ずかしげもなく、褒めるレトロしてるの?日本のレトロの様子を知りたい…


まとめ

もうレトロも慣れたので、どんな発言をしたらいいのかはわかっていますが、それでもモヤモヤは残っていて、今でもレトロは苦手にしています。

レトロで感じる、猛烈なエイリアン感もいずれなくなるといいんですが。。。


  • この記事を書いた人

Juni

NZ在住の現役ITエンジニア。2010年にニュージーランドに渡航。現地の大学院を卒業後、数回の転職を経て、現在はNZの働きたい企業上位の職場に落ち着きました。

そんな経験をもとに、ニュージーランドでの働き方やワークカルチャー、就職活動方法などを紹介しています。

グローバルでも優秀もない人間が、海外でどうにか生きている様を発信しているので、海外転職を希望している方は、このブログを読んで自信を持ってください。

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